引越しのトラブルの一つに、当初の予定よりも引越し作業員が足りない場合ということがあります。ここでは、当初の予定より引越し作業員が足りない場合の対処方法を解説します。
引越し作業員不足で作業が遅延した場合は超過料金が発生する?
例えば、当初の契約では引越し作業員3名と書いてあったのに、実際には引越し作業員が2名しか来てくれなかったとか、トラックのドライバー以外にもう1名が作業員として来ると書いてあったのに実際に来たのはドライバー1名だけだったというようなケースです。
このような場合、当然ながら引越し作業員不足から引越し作業が当初の見込みよりも遅れることが想定されます。場合によっては、予定時間内に引越し作業が終わらず、予定時間を超過してしまうかもしれません。
そんなとき、超過時間料金を別に請求されたりすることがあるかもしれません。しかし、そのような超過時間料金を支払わなければならないのはどう考えてもおかしいでしょう。
引越し会社の手配ミスにより作業員が不足したために、予定どおりの時間に引っ越しが終わらなかったのに、その分の超過時間の料金をこちらに請求してくるというのはどう考えても筋が通りません。
もちろん、引越し会社の手配ミスが原因で引越し作業員の労働時間が増えているのに、依頼主がそんな超過時間料金など一切支払う必要がありません。
引越し作業員不足で引越し作業が遅延した場合は宿泊料金を請求できる?
予定していた時間内に引越し作業が終わらないと、依頼主のほうとしても色々な支障が発生することが予想されます。
極端な事例で言うと、引越し作業員不足で引越し作業が夜になってやっと終わって「その日の宿泊はどうするのか?」ということもあり得ます。
大体の荷物が運び出されてしまった旧居では宿泊することもできないため、周辺のホテルに宿泊せざるを得ないというようなケースも引越し作業員不足で引越し作業が遅延した場合に起こり得ます。
こういう場合には、近隣のホテル等への宿泊料金をこちらから引越し会社に請求することも可能です。
上記のようなケースは稀かもしれませんが、少なくとも契約内容よりも引越し作業員が1名少ないのであれば、その1名分の料金を差し引くように求めることもできます。
なぜなら、当初の見積もりや契約内容は、その人数を手配した場合の金額であって、契約内容より少ない人数しか引越し作業員が当日に来なかったのであれば、その分の人件費にあたる金額を支払う必要はないという理屈です。
引越しの契約は必ず書面で取り交わす
「引越しの契約は必ず書面で取り交わす」というのは、作業時間が予定内に終わったか終わらなかったとかは無関係です。
当日来る引越し作業員の人数については、契約書に記載されているので、引越し会社の手配ミスによる作業員不足を証明して、不足人数分の引越し料金の値引きなど、色んな交渉を行う際に書面での契約書は非常に有効です。
電話など口頭での約束も両者合意している限りは契約には違いないのですが、実際には言った言わないの話になってしまうので、万が一引越し会社とのトラブルがあるかもしれないので、書面での契約書は必ず交わしましょう。
引越し契約は必ず書面で契約書を取り交わしておき、トラブル発生時にはその書面を元に対処できるようにしておきましょう。