引っ越しで使う養生とは?その目的と必要性を解説|引越しトーク

引っ越しで使う養生とは?その目的と必要性を解説

引っ越しで使う養生とは?その目的と必要性を解説

更新日:2018/07/05


引越しで使われている現在の養生は、20年前の引越し業界では毛布や階段パットを要所要所に敷く程度しか行われていなかったのですが、引越し専門業者の最大手がライバル業者との差別化を図る為に180cm×90cm程度の大きさのダンボール構造のプラスチック製の保護材を室内の壁や玄関扉に貼り付けたのが始まりです。

その後、近隣住民に対するパフォーマンス的な要素も加わり、保護の必要性の無い電信柱まで保護材を巻いたり、ポリプロピレン製の硬いボードをトラックから玄関まで敷き詰める業者も存在しましたが、現在では荷物の搬入に使用される通路や通路の壁、家屋の床などに張り巡らされています。

引っ越しの保護材について

そもそもその保護材は、桐タンスなど高価で材質の柔らかい家具を運ぶ際に、毛布とパットを掛けてS環などのロープで締め付けるとロープの跡が残るのを防ぐ為に使用されていた資材です。

この業界のベテランの方々は、保護材を張り巡らす時間と保護材を撤去する時間の問題や大物の家具が一昔前に比べて少なくなっている事、今まで破損も無く引越しをこなして来たプライドもあり養生の必要性には疑問を感じていますが、引越しには破損とトラブルは付き物とされているので、養生の必要性は非常に高いとされています。

養生の目的

基本 CMYK

養生は、家具や家電などの運搬作業の際の作業員のミスによる建物の汚損をカバーし、修繕費用や搬入中の作業員の精神的な負担などの削減には非常に大きな役割を果たしますが、転居されるお客様に安心して頂くのが一番の目的とされています。
しかし、引越し業者としては他社との差別化が目的です。

現在では、家屋や通路などの養生だけで無く、転居先に搬入し梱包したまま家具類は直に床の上に置く事は無く、専用マットや毛布の上に仮置きをします。
その後、家具類の所定の位置が決まったら梱包を解きながら家具類を配置していくので、家屋に対する傷や汚れが非常に少なくなっています

養生は当たり前の作業

また、現在の引越し作業では、養生するのが当たり前となっており基本作業の1つとされているので、もし基本作業をしない業者であれば手抜き業者やマイナー業者であるリスクが高いので、しっかりといろいろな事を念入りに確認する必要があります。

引越し業者は、素人目にはどの業者も同じ様に荷物を運搬し差が無い様に見えますが、業者ごとに差別化が図られ結構大きな相違点があるので、営業マンの説明を良く聞いてより良い業者選びの参考にするべきです。

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