引っ越しをしようと考えている時に、色々と分からない事やマナーが多いものです。
その中でも意外と知られていないのが、引越し作業員への作業時のお礼や差し入れについてです。
昔の引越し事情と差し入れの風習
その昔は、引越業者が少なく友人知人に頼み引越をすることが多い時代がありました。その時のお礼は、やはり差し入れという形で提示される事が多かったのが事実です。
例えば、作業中に休憩して貰う為におやつや飲み物を出すという形であったりしました。他にも、積み込みが終わった後に食事でもてなすなどというのが引越の定番でした。
その風習が微かに残っている事から、引越時に作業員にお礼や差し入れは必要でしょうかという疑問になる訳です。
実際に素人が引越を行う場合、一気に荷物を出す事は不可能です。かなりの体力を使いますから、休み休み行う事が殆どです。
そんなときに、引越しをお願いした方々にお礼や差し入れをして、休んでもらうという形になっていました。
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現在の引越し事情
しかし、現在では引越は引越し専門業者が存在しています。彼等は引越のプロであり、ノウハウをしっかりとキッチリ学んでいるため、最低限の体力で安全に荷物を搬出する術を持っています。
ですから、作業中に休憩をする事は殆ど無いといっても過言では無いでしょう。
そのため、引越し作業員へのお礼や差し入れなどという一昔前の風習を気にする必要も無く、依頼主は現場監督として指示を出す形が最も好ましいと言えます。
しかし、依頼者の中には引越し作業員に、どうしてもお礼や差し入れを渡さないと心苦しいという年配の方が存在しているのも事実です。
そういう方は、是非とも見積に来た営業マンに、引越し作業員にお礼や差し入れをしても良いのか否かなどを訪ねてみてください。必ずと言って良いほど「そういった気遣いは不要です」と言われる筈です。
また、意外と知られていませんが繁忙期に引越し業者を利用する場合は、1日に何軒もの引っ越しを行うこともあるので、次ぎの現場が待っています。
ですから、のんびりと座って差し入れを頂いているという余裕が無いというのが現在の引っ越し事情なのです。
引越し作業員にお礼や差し入れをする場合の注意点
もし、どうしても引越し作業員にお礼や差し入れを渡したい場合は、その日の仕事が終わった後に、引越しスタッフが食べられる物がお勧めです。
さらに、常温で持って歩いても、悪くならない個包装の菓子がお勧めです。
下手に高級なお菓子を出すと、作業員が困る可能性もありますので配慮しましょう。
飲み物などを提供する場合も同様ですが、私の場合はコーヒーなどを渡しちゃうことが多いですけどね。あとはレッドブルやモンスターなどのエナジードリンクは、炭酸でおいしいので喜ばれることが多いです。
もちろん、会社から「お客様からのお礼や差し入れ、頂き物は受け取っては駄目」だと言われている引越し業者も少なくありません。
その場合、気持ちだから貰って欲しいなどと、言葉を尽くす事で持ち帰って貰える場合もありますが、あまりお礼や差し入れの無理強いは止めましょう。引越し作業員や引っ越しの状況を見ながら、その点は見極めていきましょう。